現在、多くの自治体が避難所の緯度経度付き一覧データを、CSVファイルで公開しています。
しかし、一体どうやって地図上にプロットするのでしょうか。専門的で難しいソフトはたくさんありますが、簡単に表示・印刷できるソフトはあまりありません。
そこで、Map25000pdfでCSVファイルを読み込めるようにしました。これで、Map25000pdfを利用して、避難所の場所を地形図上に簡単に印刷できます。さらに、CSVファイルは、メモ帳やエクセルで簡単に作成できるため、避難所以外の様々な地点・ポイントに応用できます。
[その他の修正箇所]
また、gpxファイルで数百点のウェイポイントをPDFで出力しようとすると、エラーが表示される不具合をご報告頂きましたので、今回修正しました。使用しているライブラリのバグが原因でしたが、その箇所を他にプログラミングすることで修正できました。ご報告ありがとうございました。
以下では、神奈川県川崎市の避難所を例に、CSVファイルを読み込んでみます。
1. 避難所のCSVファイルをダウンロード
以下のサイトから避難所のCSVファイルをダウンロードします。
防災・気象(オープンデータ)
http://www.city.kawasaki.jp/160/page/0000058156.html
※サイトの画像は、平成28年3月14日時点のものです。
2. メモ帳でデータの並びを確認
ダウンロードしたファイルをメモ帳で開いて、データの並び順(列の番号)を確認します。
以下のような列の番号になっているのがわかります。Map25000pdfでプロットする時に、名前(施設等の名称)、緯度、経度を使用するので、列番号をメモっておきます。
- 施設等の名称
- 緯度
- 経度
- 住所
(補足)先頭の3行のように、データと関係ない行はプログラムで自動的に読み込みません。
3. Map25000pdfで避難所CSVファイルを読み込む
Map25000pdfを起動し、CSVタブ(赤い矢印のところ)で、上で確認したデータの列番号を入力し、CSVファイル読込ボタンをクリックします。
4. 避難所地形図PDFの作成
読み込みが完了すると以下のようにグーグルマップ上に避難所が表示されます。
「地図移動」ボタンをクリックすると、読み込んだデータの中心に地図が移動します。印刷する範囲や用紙サイズを設定したら、右上の「地形図ダウンロード開始」ボタンをクリックします。
地形図のタイル画像を順次ダウンロードします。すべてのダウンロードが完了したら、「PDF作成」ボタンをクリックしてください。
しばらく待つとPDFが表示されますので、保存やプリントができます。
紙の地図は、周辺を俯瞰できるメリットがあります。是非、防災を始め多様な用途にご活用ください。